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過去にとらわれない生き方。心を軽くする「余白活」のすすめ

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おはようございます、Rinです。

昨日、同僚が新聞の「みんなで語ろう」というコーナーの切り抜きを私のために持って来てくれました。(我が家では新聞を取っていないので・・・)
そちらに、長年ケアマネジャーとして働く女性の投書が掲載されていました。

若い頃、夫の酒癖や金銭問題に悩み、子どもを育てながら離婚。
その後、懸命に働いて資格を取り、介護の現場で多くの最期に立ち会ってきた方の物語です。

年月を経て、かつての夫が歩行もままならず、物忘れが進んでいると知った彼女は、複雑な思いを抱えながらも介護の手を差し伸べる決意をします。

病院受診の付き添い、生活の段取り、手続きの支援…。
一つひとつの小さな行動の積み重ねの中で、若い頃に抱えていた怒りやわだかまりが少しずつ薄れていったそうです。

相手からの謝罪の言葉もなく、和解の場が設けられたわけでもない。
けれども、「終わりの時間を共に過ごすこと」そのものが、心の整理につながった・・・そう締めくくられていました。

投書には、介護は相手のためだけでなく、自分の心を整える営みでもあるという言葉がにじんでいました。
読んでいるうちに、私自身の経験が重なって胸が熱くなりました。


過去記事にも書きましたが・・・
私の父が亡くなったのは、2020年4月18日の午前9時56分。享年78歳でした。
命日には、長い年月をかけて編み直してきた家族との関係を思い出します。

父は若い頃に蒸発し、私たち姉妹は祖父母に育てられました。
貧しさの中で勉強に打ち込み、姉と力を合わせて生きてきました。

父の暴力や借金、母の蒸発…家庭は波乱に満ちていましたが、祖母の「施設には行かせない」という一言に救われました。

祖母と祖父のもとで過ごした穏やかな時間のあと、再び父と向き合うことになったのは、認知症を患ってからです。
久しぶりに会った父は、一回り小さくなり、静かに穏やかな人になっていました。

物忘れ外来の待合室で、長く待たされても黙って座っている父の姿を見たとき、「もう許してもいいのかもしれない」とふと思いました。

若い頃は到底受け入れられなかったはずの存在を、いつの間にか穏やかに見つめている自分がいました。

検査の紙に「きょうしたことをかいてください」と言われ、父が震える手で書いたのは、「あさ草とりをした」という一文。
その小さな文字を見た瞬間、長年の心の中の結び目が少しだけ解けたような気がしました。

それからの一年間、姉と交代で介護をしました。
認知症の父は、近所の方に「娘が来てくれたんだよ」と嬉しそうに紹介してくれました。
その言葉を聞いて、まんざらでもない自分がいました。

やがて胆管がんが見つかり、一年後に父は旅立ちました。その一年があったからこそ、私たち姉妹は長い時間をかけてようやく心の整理をすることができたのだと思います。


新聞の投書にあった女性も、私も、過去の痛みをなかったことにはできません。
でも、過去を憎み続けるか、受け入れて手放すか。その選択の先に見える景色はまったく違うのだと思います。

私にとっての心の余白活は、出来事を忘れることではなく、怒りや悲しみで埋め尽くされた心に、少しだけ呼吸できる空間をつくる。
それだけで、世界の見え方が変わりました。

命日は、私にとって「過去と今を結び直す日」です。
お寺で手を合わせながら、白黒をつけず、グレーのままの感情をそのまま置いておく・・・そんな過ごし方でいいのだと思っています。

もし今、誰かとの関係で心がざわついている方がいたら、無理に答えを出そうとせず、ほんの少しの余白を置いてみてください。
完璧な和解も、立派な言葉もいりません。
深呼吸一つ分の余白が、次の一歩の力になります。
それでは~また。

出典:朝日新聞「みんなで語ろう」欄(2025年11月掲載)より内容を要約のうえ感想を記しました。

今日のグルメ

アラカンになったのをきっかけに、「調理定年」を迎えた私(笑)
気が向くときには半日キッチンに立つこともありますが、気が乗らない日は半加工品に頼っています。

最近お取り寄せしたのは、「ぶぅーぶー」さんのハンバーグ。

焼くだけで、国産の無添加ハンバーグが手軽に楽しめます。

夫は肉の旨みを味わいたいようで、ソースをかけずに塩だけで食べていました。(2個分を合わせて焼いています)
これがまた、とても美味しかったです。

ごちそうさまでした。
本日中は 48%オフ とのことですよ。

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