わけあって、この2か月ほど仕事を3割ほど減らして過ごしていました。
60歳まではそこそこ働いて老後資金を貯めていこうと思っていたんですが、プライベートなことでお休みをいただくことに。
再開は8月からの予定です。
仕事が嫌いなわけでもなく、疲れて辞めたいと思ったこともありません。
むしろ「当たり前」のように働いていました。
ただ、このお休み期間に思ったのは…自分では気づかないうちに体力が落ちていたということ。
頭では「まだまだ動ける」と思っていても、身体は正直ですね。
この2か月の変化で一番驚いたのは、「自分の時間の使い方」でした。
働いているときは、料理も手短に済ませることが多くて、つい粉末出汁など便利な物に頼っていました。でも、ふと「ちゃんと出汁を取ってみようかな」と思えたのが不思議なくらい、自然な流れでした。

料理が得意でも好きでもない私ですが、昆布と鰹節でちゃんと出汁をとるなんて、自分でもびっくりするような変化でした。
何だかワクワクしながら準備している自分がいました。
こんなにのんびりした気持ちでキッチンに立てるなんて、今までなかったかもしれません。

そして一番うれしそうだったのは夫。
ちょっと手間をかけるご飯は、胃袋だけでなく、心もあたたかくしてくれるんですね。
そんな変化に、私自身が驚いています。
思えばこれまで、タイパやコスパばかりを気にしてきたように思います。
いかに効率よく、短時間で成果を出すか。そんな視点がいつのまにか染みついていました。
でも、あえて手間をかけてみると、その過程にも喜びがあることに気づけました。

この「少し立ち止まる時間」がなければ、私はずっと気づかずに突っ走っていたかもしれません。
人生の後半に差し掛かった今、これから何を大切にしたいのか、改めて考えるきっかけにもなりました。
8月からは元のペースに戻そうかと考えていたけれど…正直、戻らない気がします(笑)。
とは言え、また働く量を増やす日が来たとしても、今度は年齢を考えた働き方を選べる自信があります。
今はその準備をしながら、心の中で「戻っても今の気持ちは忘れないようにしよう」と思っています。
時間の使い方ひとつで、日々の感じ方がこんなにも変わるなんて。
この2か月は、私にとってとても大きな学びの時間になりました。
それでは~また。



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