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【毒親の介護】余命宣告されたアルツハイマー型認知症の父親のこと

記事内にはプロモーションが含まれます。


シンプルライフ実践中のRinです♬

介護ブログより記事を引越し作業中です。
2019年4月からの記事を加筆修正して4日間に渡り公開しますのでご了承ください。

私達姉妹を捨てて蒸発した父親の介護をすることになった経緯はこちらに書きました。

目次

父親の病気が判明

アルツハイマー型認知症の父親は介護認定を受けて、デイサービスやショートステイを利用するようになりました。

実は、その間に思わぬ病気が発覚しました。

検査の結果、肝機能がかなり悪かったのです。

なんと、γ-GTP値は900IU/Lを超えていました。

一般的なγ-GTP検査値の基準値としては、

男性が50IU/l以下
女性が30IU/l以下

びっくりな数値に私も驚きました。

その他の数値も色々悪く・・・。

因みに、父親はアルコールを一滴も飲みません。

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 そこで、CTを撮る事になりました。

その検査の結果、胆管に腫瘍がある事が判明しました。

大きな総合病院を受診

そうこう言っている間に、黄疸(皮膚や白眼が黄色くなる)が出てきたので、大きな総合病院に紹介状を書いてもらい受診しました。

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受診まで待つこと4時間です💦

私は、長時間の座位で腰が痛くなり、父親も流石に飽きて家に帰ると言い出しました。

もう疲れたから帰ろうや

そうだよね~私も腰が痛くなっちゃったよ

そうだろ~

お腹も空いてきたよね

そうだな~

検査するかもしれないから食べたらダメだって

そうか・・・

病院終わったら美味しい物食べようよ!

何が食べたい?

特に食べたい物はないな

お寿司でも食べる?

(ニヤリ)寿司は食べたいな

よし!お寿司をご馳走するからもう少し頑張ろう

寿司が好きなのは知っていましたからね。

こんな会話を3回ほどしました(笑)

胆管癌と黄疸

受診して、検査して、その結果、
腫瘍は胆管癌との事でした。

その場で入院となりました。

高齢の上、アルツハイマー型認知症の父親には手術は無理なので、緩和ケアしかないと言われました。

そして、翌日には黄疸の治療の為、胆管ステント留置術を受ける事になりました。

内視鏡でプラスチックステント(プラスチック製の細くて柔らかいチューブ)を胆管内に留置して、胆汁の流れを良くします。

鳥取市立病院HPより

家に帰れると思っていた父親。

入院しないと言い張った父親に「治療したら体調が良くなるからね」と言い残して、私だけ帰宅しました。

身体拘束された父親

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入院中は点滴を抜いたり、洗面台に排泄したり、看護師さんにだいぶ迷惑をかけたようです。

事前に、身体拘束の同意書にはサインをしています。

認知症なので、治療の妨げになる時に拘束されるのは仕方ありません。

身体拘束の条件

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介護でもそうなのですが、身体拘束には条件があります。

  1. 切迫性 :利用者本人又は他の利用者等の生命又は身体が危険にさらされる可能性が著しく高い事。 
  2. 非代替性 :身体拘束その他の行動制限を行う以外に代替えする方法がない事。
  3. 一時性 :身体拘束その他の行動制限が一時的なものである事。

つまり、身体拘束しないと危険性があるので、安全を確保するために最低限の身体拘束はやむを得ないということです。

拘束のためのベルト。

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手には、ミトン(保護手袋)をはめたようです。

徘徊に気付くように、出入口にはナースステーションに知らせるマット。

(踏むと音楽が流れます) 

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退院後の様子

これは入院中にだいぶ認知症が進むかと覚悟をしましたが・・・。

入院期間は1週間でしたが、退院する頃には気持ちも落ち着いて、入院前と変わらない位に回復しました。

そして落ち着いた頃に約束していた寿司をご馳走してあげました。

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こんな入院を何度かしました。

そして「家に帰ると」と言っては看護師を困らせて💦
そのうち、病室ではなくナースステーション内にベッドが移され寝ていました(笑)

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日中も夜も、看護師から「○○さんの不安が強いので、少し話をしてくれませんか?」と、電話がかかってきます。

どうしたの?看護師さん困らせちゃだめだよ

そろそろ家に帰ろうと思ってな。

そうか、家が気になってしょうがないんだね

留守にはしておけないよ

そうだろうと思って、戸締り確認して来たから大丈夫だよ

そうか・・・

一人では帰れないし、今日はここに泊まらせてもらって

自転車で来ているから、一人でも帰れるよ

自転車は家だよ。遠いから、歩いては帰れないよ~

大丈夫だよ。そこを左に行って右に行って、踏切を渡れば家だろ

家に帰るのに、踏切は渡らないよ

そうか?

もう寒いし、暗いし、明日先生と相談してみようね

そうか、頼んでくれよ

痛いのが治れば、早く帰ってくれって言われるから大丈夫!

もう寝てよ

こんな会話の繰り返しです。

点滴を外したり、徘徊したり・・・・。

前回の入院時と同じく、看護師を困らせているようです。

看護師や父親とのやりとりを姉に報告しているのですが、それを知った姉からこんなLINEが届きました。

LINE-1

「涙出てくる・・」
姉の思いにびっくりです。

なるほど、認知症の家族って、こんな風に感じるのかと改めて思いました。

(私も、家族ですが)

私と姉では温度差がありますね(笑)

姉は、周りに迷惑をかけていることが、ショックなんでしょうね。

もっと進行した認知症を知っているだけに、父親の認知症はまだまだ可愛いもんだと思っています。

それでも、家族は混乱して、不安になり、落ち込むんですね。

そんな私でも、父親が処置後に紙おむつを付けているのを見るのは、少しショックでした。 

私達姉妹を捨てて、蒸発した父親。

40年近く経って、初めて父親の事を可哀そうだと思いました。

そんな風に優しい気持ちになれたのも、父親がアルツハイマー型認知症になったから。

父親の病気のお陰で、心の強張りが少しずつ、確実にほどけているなと感じます。

こんな事を繰り返しならが、主治医から余命3ヶ月と伝えられ積極的な治療を行わないため介護医療院に移りました。

そしてコロナ禍ではありましたが、姉と2人で父親の最後を見送る事ができました。
その時の事はこちらに書きました。

  • 家族葬の事
  • 墓じまいの事
  • 相続放棄の事
  • デイサービスやショートステイを拒否した事

まだまだ書きたい事はありますが、追々介護ブログから移行してきます。
その時は、またお付き合い頂ければ嬉しいです。

父との別れはこちらに書きました。

少し前に前夫が亡くなりました。

高齢者の性の問題はこちらです。

とても優しかった姉の姑との別れもありました。

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