シンプルライフ実践中のRinです♬
介護ブログより記事を引越し作業中です。
2019年4月からの記事を加筆修正して4日間に渡り公開しますのでご了承ください。
アルツハイマー型認知症だった父親の事
一昨日の記事の続きです。
子供を捨てた親の介護をすることになったいきさつはこちらに書きました。
認知症の診断結果
どうやら認知症になってしまったと思われる父親を連れて、物忘れ外来で一般的な認知症テストを受けました。
そのテストでは半分も正しく答えることができませんでした。
父親は何が原因で認知症の症状が出ているのか?
調べるために、大きな病院でMRI検査をしました。
その結果、アルツハイマー型認知症と診断されました。
認知症を起こす病気
認知症を起こす病気は大きく分けて3つのグループに分けられます。
- 神経変性疾患(脳の神経細胞がゆっくりと死んでゆく)
- 脳血管性認知症(脳の血管の病気が原因)
- その他の原因(精神疾患・脳外科疾患・内科疾患が原因)
父親のアルツハイマー型認知症は、神経変性疾患の一種でした。
認知症の中で半数を占めると言われているくらい多いのが神経変性疾患と言われています。
認知症は高齢者だけの病気?
認知症を発症するのは65歳以上の高齢者が殆どですが、それより若い人にも発症する病気です。
お友達のお母さんは50代で発症しています。
詳しくは昨日の記事をご覧ください。
🔗親の認知症チェックポイント!
私も50代、他人事ではありません。
認知症の前兆現象として、物忘れのような記憶障害が現れますが、日常生活に支障をきたすほどの大きな問題はおきません。
歳のせいかな?と考えてしまい認知症の前兆であることを見過ごされてしまう場合も多く治療が遅れてしまうケースもあります。
アルツハイマー型認知症の症状をこちらに記載しました。
軽度 アルツハイマー型認知症
単純な物忘れて程度で済まなくなってきます。
例えば、
- 同じ質問を何度もする
- 物を失くしたり、置き忘れたりする
中度 アルツハイマー型認知症
- 新しいことを覚えられなくなる
- 時間の感覚や日付や曜日が分からなくなる
重度 アルツハイマー型認知症
言葉が理解できなくなるだけでなく、人を認識できなくなってきます。
例えば、
- コミュニケーションが取れなくなる
- 排便や排尿障害
- 歩行障害や運動障害
因みに、ドクターの話によると父親の認知症の程度は中等度とのことでした。
中等度の父親の症状は、まさに記載した通りでした。
出来ない事
認知症と診断された時の父親には、どんな症状が出ていたのか?
具体的な症状はこちらです。
お金の管理
お金の管理は、ほぼ出来なくなっていました。
疎遠になっていた私達が家に様子を見に行った時には、様々な督促状が届いていました。
何の請求書なのか?
どうやって支払ったらいいのか?
訳が分からず放置していたんでしょうね。
仕方なく、私達姉妹で、滞っていた支払いを全て済ませました。
その後は、私が通帳関係を管理して生活費を渡すようにしていました。
万が一、全てを一度に使ったり、失くしたりしても良い程度の少額です。
その代わり、短期間の内に何度もお金を届ける手間がかかります。
父親は、たまたま素直に私に通帳や印鑑を預けてくれましたが、スムーズにいかない場合も多いと思います。
お金を取り上げられたと、怒ってしまう場合も多々ありますよね。
清潔を保てない
認知症になると、身の回りの事に気遣いができなくなります。
父親も、服は数日洗っていないような服を着ていましたし、室内やトイレはひどいものでした。
複雑な工程を覚えられない
〇月△日は、〇〇だから、✖✖をしてから△△をしてね。
このような長い会話は理解しにくくなっていました。
相手が何を言っているのか難しく、自分の意見を言いたくても何と言って良いかわからないし説明できない。
それなにの、相手がイライラして何度も同じことを繰り返し早口で言ってくる。
そのうち頭が混乱して、怒り出す・・・。
なので、
- ご飯食べてね。
- 靴下履いてね。
- 待っていてね。
このような短い文章だと本人も理解しやすいので、会話が複雑にならないようないように気を付けていました。
好きだった事に興味がなくなった
複雑な会話を覚える事ができないし、少し前のことを忘れてしまうので、テレビも面白くないようで、見る事をやめてしまいました。
確かに、ストーリーが覚えていられないとドラマなどは難しいですものね。
推理ものなどは「あの時の、あれが!」なんて、ストーリーの中にヒントが仕込んであったりします。
それが見る楽しみにもなるのですが、短期記憶が失われているので面白くなくなってしまうのですよね。
これは本を読んだり、新聞を読んだりすることにも通じます。
そして、楽しんでいた趣味のことも工程を忘れてしまって、上手くいかなくなると面白くなくなりやめてしまいます。
父親は大工だったので工具はまだ自宅にありましたが、使っている様子はなかったですね。
出来る事
そんなアルツハイマー型認知症の父親でも出来る事もありました。
近所に散歩に出ても自宅へ戻れる
住み慣れた場所で生活してたので、散歩に行っても自宅には問題なく戻れていました。
近所のコンビニやスーパーにも行っても迷う事はなかったです
電話を掛けられる
正確に使用出来ているかは不明でしたが、私や姉のところには日に数回掛けていました。
電話に出ると、「お金がない」「用はないけれど掛けてみた」「何だかボケたようだ」等、たわいもない事を言うだけです。
きっと、寂しかったり退屈だったりしたんでしょうね。
自力でご飯を食べられる
ご飯も、問題なく食べられています。
食べこぼすこともなければ、他の人の食べ物に手を出す事もありませんでした。
相手を気遣える
私に「裏のおばあさんの調子が悪いようだから見て欲しい」と言ってきます。
どうやら、飲み物や軽食の差し入れをしたりしていたようです。
私から言わせれば、「人の心配をしている余裕はないよ」と言ってやりたいけれど、そこはグッと堪え様子を見ていました。
運動機能は問題ない
認知症になるまでは、体は丈夫で医者にかかった事がほとんどないです。
父の姉弟は癌や脳出血になったりしていますが、父親は全く健康で階段もスタスタ歩けます。
最近、膝が痛くなる私とは大違いでしたね。
大きな問題行動はなし
認知症になると様々な問題行動が出てきますが、 物とられ妄想や暴力行為等の問題は当初は出ていませんでした。
認知症が進んでいくと、大声を出したり怒ってプイっと外に出て周囲を困らせる事もありました。
会話が通じない、そんな世界に自分が一人ポツンと置かれたら?
何を言っても信じてもらえない環境に置かれたら?
パニックになってしまうのは当然です。
認知症を理解し対応することで、お互いにストレスが減ると思います。
そんな父親に大きな病気が発見されたのは、介護認定を受けて間もなくのことでした。
明日に続きます。
こんな状態なら危険信号?
50代からの片付けはこれくらい緩い方がいい。